[30日 ロイター] - 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)とそれに伴う原油価格下落により石油業界はより効率的でより力強くなるだろうが、将来の供給不足リスクは高まる──。ゴールドマン・サックスは30日、このようなアナリスト・ノートを発表した。
需要の急減で世界的に精製業者が操業停止に追い込まれており、ノートは「精製所が閉鎖される中、パイプラインが詰まれば、在庫が積み上げられず、クッション機能が減退し、石油不足に向かってリスクが急速に反転することになる」と指摘。石油不足となれば、原油価格はゴールドマンの2021年目標である1バレル=55ドルを上回るだろうとした。
その上で「これ(新型コロナ危機)が業界にとってゲームチェンジャーとなりそうだ」とした。
ノートは「大手は業界の最良資産を集約し、最悪な資産を削るだろう。業界がこの低迷から浮上した際には、より質の高い資産を持ったより少数の企業が残るだろうが、資本の制約は変わらない」とした。