[ジャカルタ 31日 ロイター] - インドネシア政府は、新型コロナウイルス対応で財政支出を拡大し、財政赤字が増えるのを認める緊急規制を制定する。ルフット・パンジャイタン調整相(投資・天然資源)が31日、発表した。財政赤字の上限を対国内総生産(GDP)比3%と定めた2003年の財政関連法を事実上改正することになる。
声明によると、新規制では財政赤字が3%の上限を3年連続で超えることを認め、2023年に法定上限を復活する。
インドネシアでは、3月2日に新型コロナの初の感染者が確認され、30日時点で感染者は1414人に増え、死者も122人に達している。
ジャカルタ特別州のアニス・バスウェダン知事は30日、ロイターに対し、事態の深刻化を受けジョコ大統領に「事実上のロックダウン」を認めるよう求めたと語っていた。
パンジャイタン氏によると、ジャカルタ特別州知事とスリ・ムルヤニ財務相は首都封鎖となった場合に備えて財政資金の必要性について協議した。
ジョコ大統領は今週、地域的な封鎖措置について決定する方針という。