[ワシントン 31日 ロイター] - トランプ米大統領は31日、米国民に対し、新型コロナウイルスとの戦いで非常に厳しい2週間になると語り、4月いっぱいは社会的距離に関する連邦指針に従うよう求めた。
ホワイトハウスでの記者会見で「米国民が向こう30日間指針に従うことが極めて重要だ。これは生死にかかわる問題だ」と述べた。「米国民には、今後待ち受ける試練の日々に備えてほしい」とし、その後は光明が見えてくるだろうと予想した。
トランプ氏は前日、新型コロナウイルスの封じ込めに向け、国民に対し、濃厚な対人接触を避ける「社会的距離の指針」を引き続き4月も順守するよう求めていた。
ホワイトハウスの新型コロナ対策顧問を務めるデボラ・バークス氏は記者会見で、新型コロナ感染の広がりをモデル化した図表を示し、今後数カ月間(訂正)で死者が10万─24万人(訂正)に増えるとの予測を例示。
トランプ氏は、予測モデルによると、対策が取られていなければ220万人が既に死亡していた可能性があると述べた。
バークス氏は「すぐに効く薬もワクチンも治療法もない。効果があるのは行動のみだ。各人の行動により、今後30日間でこのパンデミックの状況を変えることができる」と強調し、今後2週間で死者数がピークに達すると予想した。
ペンス副大統領は、感染拡大阻止のための指針は効果を表していると指摘。「弱気になるべきではない」と語った。
*英文の訂正により、第4段落の死者数予測を「向こう2週間で死者が10万─20万人に増える」から「今後数カ月間で死者が10万─24万人に増える」に訂正します。