[1日 ロイター] - 1日の取引で金価格が上昇している。新型コロナウイルスの感染拡大を巡る状況が悪化していることへの懸念から、資金が安全資産に逃避。各国中央銀行がさらなる金融緩和策を打ち出すとの期待も支援材料となっている。
直近の金現物は1%高の1オンス=1586.51ドル。前日の取引ではドル高を背景に3.1%下落していた。
金先物
CMCマーケッツのアナリストは、投資家は安全資産にシフトしているのかもしれないとしたうえで、トランプ米大統領が31日、米国民に対し、新型コロナとの戦いで非常に厳しい2週間が待ち受けていると語ったことが金価格の上昇に拍車をかけたとの見方を示した。
「金融緩和サイクルと数兆ドルの景気刺激策の影響で、今後数カ月、数四半期、あるいは数年にわたって市場の流動性が高まり、マネーがあふれることになる。(金現物の)供給が極めて限られるなか、これが間違いなく金の上昇を支援している」と語った。