[北京 16日 ロイター] - 中国国家衛生健康委員会は16日、15日に新たに確認された中国本土の新型コロナウイルス感染者46人のうち、海外からの渡航者は34人と、前日の36人から減少したと発表した。減少は3日連続で、厳しい国境検査や国際航空便の削減が背景にあるとみられる。
一方、新たに確認された国内での感染者は12人と、前日の10人から増えた。首都北京で3月23日以来3週間ぶりに確認された国内での感染例3件が含まれている。
国内での感染は他に、黒竜江省と広東省で確認された。
海外からの渡航者の感染例は黒竜江省で16人。全員ロシアから帰国した中国人だった。同省では、ロシアから帰国した中国人の感染が増えており、対策を強化している。
黒竜江省に隣接する内モンゴル自治区でも、ロシアからの渡航者の感染が確認された。
広東省でも海外からの渡航者5人の感染が確認された。
中国本土の新型コロナ感染者の累計は8万2341人となった。
新たに確認された無症状の感染者は64人で、前日の57人から増えた。中国当局は、咳や発熱などの臨床症状のない新型コロナ患者を感染者数に含めていない。
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