[北京 16日 ロイター] - 中国商務省の高峰報道官は16日、新型コロナウイルスの感染拡大にもかかわらず、これまでに中国からの大規模な資本流出は見られていないと述べ、多くの日本企業が中国への投資を拡大する意向を示していると付け加えた。
同報道官は会見で、日米が企業の国内回帰を支援しているとの報道について問われ、いかなる国もグローバルなサプライチェーンを恣意的に変えることはできないと指摘。グローバル化は「逆流」にぶつかったが、トレンドが変わることはないと語った。
商務省が15日発表した第1・四半期の海外からの直接投資(FDI)は、新型コロナの流行が響いて前年同期比10.8%減少した。
報道官はまた、世界的に需要が縮小する中、中国の輸出業者は一部の生産能力を内需向けに転換していると説明。ただ、販売チャンネルの違いなどで困難に直面しているという。
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