[フランクフルト 6日 ロイター] - ドイツの高級車メーカー、BMW (DE:BMWG)が発表した第1・四半期決算は、利払い・税引き前利益(EBIT)が巨額の引当金を計上した前年同期から133%増加した。BMWは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で需要と利益が減少する可能性があるとみている。
第1・四半期のEBITは13億8000万ユーロ(15億ドル)。前年同期は、14億ユーロの引当金を計上し、5億8900万ユーロだった。
自動車部門のEBIT利益率は1.3%。前年同期はマイナス1.6%だった。
BMWは5日、自動車部門の今年のEBIT利益率予想を2─4%から0─3%に引き下げた。
同社は6日、「新型コロナの感染拡大と、感染防止策が2020年いっぱい全ての主要市場の需要を著しく冷え込ませると引き続き予想する」と表明した。
BMWなどのガソリン車が中心の自動車メーカーは、欧州の排ガス規制強化への対応で巨額の投資を強いられるとともに、テスラ (O:TSLA)などの電気自動車メーカーとの競争激化にも直面している。
第1・四半期の出荷台数は20.6%減の47万7111台だった。