[ニューヨーク 20日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、独仏による新型コロナウイルス復興基金創設の提案を受けユーロに買いが継続していることなどを背景に、ドルが対ユーロで約2週間ぶりの安値を付けた。
独仏は18日、新型ウイルスの打撃に対する支援として5000億ユーロ規模の復興基金の創設を提案。貸付(ローン)ではなく、供与(グラント)の形で各国に資金を配分するとした。このほか、19日発表の5月の独ZEW景気期待指数が51.0と、前月の28.2から改善し、エコノミスト予想の32.0も上回ったこともユーロの押し上げ要因となっている。
ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズ(ワシントン)のシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「ユーロは対ドルで前日に付けた高値に加え、4月と5月初旬に付けた高値も更新する勢いにある」と述べた。
この日の取引でユーロは対ドル (EUR=)で0.54%高の1.0983ドルと、5月1日以来の高値を付けた。
この日は米連邦準備理事会(FRB)が4月28─29日の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表。FRBは同FOMCで金利据え置きと量的緩和の維持を決定したが、議事要旨で、政策当局者が経済の下支えに向けあらゆる手段の活用にコミットすることで一致したことが分かった。ただドル相場に対する大きな支援にはならなかった。
主要6通貨に対するドル指数 (=USD)は0.42%安の99.138。
リスク動向に敏感な豪ドルは対米ドル
英ポンドは対ドル
ドル/円 NY終値 107.51/107.54
始値 107.59
高値 107.70
安値 107.34
ユーロ/ドル NY終値 1.0977/1.0981
始値 1.0952
高値 1.0999
安値 1.0950