[北京 21日 ロイター] - 中国の北京市の衛生健康委員会報道官は21日の記者会見で、同市が1日当たり約100万人分の新型コロナウイルス検査能力を得ていると語った。
北京市の人口は約2000万人。食品卸売市場に関連して最近、集団感染が発生し、数カ月ぶりに流行が拡大している。市内の新規感染者数は2月上旬のピークを超えている。
検査は当初、卸売市場で働いていた人や買い物をした人を対象にしていたが、その後は他の多くの地区の住民や食品や配送関連の労働者にも拡大した。
報道官によると、現状で検査能力は2倍以上に増強され、検査機関124カ所で1日当たり23万件超の検査ができるようになっている。複数の人から集めたサンプルを1本の試験管で検査するため、北京市の検査能力は実質的にほぼ100万人分と言えるという。
同様の検査手法はこれまでに、武漢市でも採用された。