[ソウル 22日 ロイター] - 韓国疾病予防管理局(KCDC)は22日、5月初めの連休明けから首都ソウルを起点にした新型コロナウイルスの感染第2波の渦中にあるとの認識を初めて示した。
これまでは、第1波は実質的に終焉することはないとの見解を示していたが、鄭銀敬(チョン・ウンギョン)局長は22日、5月初めの連休がソウルを中心とした新たな流行の始まりだったことが明らかになったと述べた。
鄭局長は定例会見で、都市部での第1波は2月から3月と、3月から4月だったとした上で、「5月の連休をきっかけとする第2波はいまも続いている」と述べた。
第1波では、1日あたりの新規感染者が2月末に900人を超えた。その後、感染経路の把握や検査の強化が奏功し、4月下旬までに新規感染者数は1桁となった。
しかし、人と人の間に一定の距離をとる社会的距離(ソーシャルディスタンス)のガイドラインが緩和された5月初め、ソウルのナイトクラブやバーを訪れた若者から感染者が続出するなど、再び増勢が強まった。
鄭局長は「当初、第2波は秋か冬に起こると予測していた。その予測は違っていた。人々が密に接触する限り、感染は続く」と述べた。
21日午前0時時点で1日あたりの新規感染者は17人で、約1カ月ぶりに20人を下回った。その前の2日間は、48人、67人となっていた。
鄭局長は警戒を呼び掛ける一方で、気温が高い中で、一定の状況下で人と2メートルの距離を置けるならマスクを外してよいと述べた。