[ロンドン 22日 ロイター] - IHSマークイットの調査によると、英家計心理は新型コロナウイルス危機を受け依然厳しいものの、4月、5月からは幾分改善した。
IHSマークイットの6月の英家計指数は40.7で、5月の37.8から上昇した。ただし、新型コロナ危機前の平均(45弱)は引き続き下回った。
IHSマークイットのエコノミスト、ジョー・ヘイズ氏は、6月の指数上昇は、英世帯が新型コロナ感染防止のためのロックダウン中の最も厳しい状況を乗り越えたことを示すが、依然数多くの試練に直面しているとの見方を示した。
調査は、6月11─15日に成人1500人にインターネット経由で実施。特に懸念されているのが雇用だった。
政府は、一時帰休者を対象とした給与補てん措置を実施しているが、この措置は10月に終了することになっている。
ヘイズ氏は、家計が雇用の安全性と所得の減少を懸念しているなら、英経済の回復は鈍い可能性があると指摘した。