[北京 23日 ロイター] - 北京の保健当局高官は23日、市内の食品卸売市場で新型コロナウイルスの集団感染が発生したことを受け、感染抑制に向けて近く検査を強化する方針を示した。
市内の食品卸売市場「新発地」では今月11日に新型コロナの陽性者が確認され、その後合わせて249人が感染していることが判明した。
高官によると、北京市は現在1日30万件の検査が可能で、3月の4万件から検査能力が大幅に拡大。12─22日に295万人に新型コロナ検査を実施した。同市は地域によって高リスク。中リスクに分け、住民らに検査を受けるよう指示。23日時点で、5地域が高リスク、39地域が中リスクに指定されている。
中リスク地域の住民は外出できるが、特定の集合住宅から2人以上の感染者が出た場合、建物を封鎖するという。高リスク地域は、1人でも感染が判明すれば、建物全体が封鎖される。
高官は、検査の戦略はリスクや重症度のレベルに基づいていると述べた。