[アムステルダム 24日 ロイター] - オランダ政府は24日、新型コロナウイルス感染拡大抑制のため実施していたロックダウン(都市封鎖)措置の大幅緩和を発表した。具体的には、7月1日から、屋外集会、グループでのレストラン利用、公共輸送機関の通常運転が許可される。
ルッテ首相は、夏以降はサッカーの試合も公開で行われるようになるとしたが、観客には社会的距離順守のほか、歌ったり叫んだりしないことが求められると述べた。
首相はテレビ中継された記者会見で、「違反があればまた封鎖状態に戻る。大声で歌うとウイルス拡散の確率が高まる」と述べた。
さらに、性風俗を含む対面の業種も来週から営業が許可されるという。
政府は、社会的距離と来場者の健康確認が順守されていることを条件に、公共の場での集会に対する人数制限を撤廃。首相は、これにより、音楽祭や劇場での上演も、オンライン予約で全員着席、かつ1.5メートルの社会的距離を保つ空間があれば可能になるとした。
オランダは欧州諸国の中で感染率が最も高い国の1つだが、ここ数週間で感染拡大ペースは大きく減速。24日に確認された感染者は83人、累計では4万9804人。死者は2人で累計は6097人となった。