[フランクフルト 25日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は25日、ユーロ圏の一連の好調な経済指標で景気は回復に向かっていることが示されているものの、新型コロナウイルス感染拡大前に戻るには時間がかかるとの認識を示した。
クノット総裁はオンライン形式で開催されたフォーラムで「このところの経済指標でわれわれの基調的なシナリオが確認された」と指摘。ただ「こうした基調的なシナリオの下でも、ユーロ圏の経済活動が新型ナウイルス感染拡大前の水準に近づくには2022年末までかかる」と述べた。
ECBはユーロ圏経済は20年は8.7%のマイナス成長に陥ると予想。ただ21年は5.2%のプラス成長を回復するとしている。