[ドバイ 28日 ロイター] - イランのロウハニ大統領は28日、米国の対イラン制裁と新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)が原因で、2020年がこれまでで最も困難な年になっていると述べた。
イランの経済状況は、トランプ米大統領が18年にイラン核合意を離脱し、経済制裁を再開したのを受けて悪化。イランの通貨リアルは22日に対米ドルで過去最安値を付けた。
ロウハニ氏はテレビ演説で「敵国による経済的圧力とパンデミックが原因で、最も困難な年になっている」と指摘。「18年に始まった経済的圧力は強まっており、現在はわが国に対する最も厳しい圧力だ」と述べた。
イランでは4月半ば以降、新型コロナウイルス対策の制限が緩和されているが、それに伴い感染者と死者の数が急増している。
保健省によると、過去24時間に感染者は2489人増え、22万2669人となった。死者は144人増の1万0508人。