[オタワ 29日 ロイター] - カナダのトルドー首相は29日、国内の新型コロナウイルス感染状況は最悪期を脱したとの見方を示した。ただ、米国などで再び感染が拡大していることから、経済を再開するにあたり、引き続き警戒する必要があるとの認識を示した。
さらに年内に国内で感染の第2波が起きれば、対策を講じる財政的な余裕があると述べた。政府はこれまで、国内総生産(GDP)の約7%に相当する1600億カナダドル(1170億米ドル)規模の対策を打ち出している。
米国とカナダは、7月21日まで両国間の不要不急の渡航を禁止している。トルドー氏は、7月21日以降について、どのような対策を取るべきか現在議論を進めていると説明した。
カナダ医療当局は29日、新型コロナの死者の直近見通しを公表した。現在国内の死者は8522人だが、7月12日までに8545─8865人に増加すると予想されている。