[ウィルミントン(米デラウェア州) 30日 ロイター] - 11月米大統領選で民主党の候補指名獲得が確実なジョー・バイデン前副大統領は30日、デラウェア州ウィルミントンで演説し、ロシアが米兵殺害に報奨金を出しているという報道や新型コロナウイルス流行を巡るトランプ大統領の対応を批判した。
ロシアがアフガニスタンの反政府勢力タリバン系組織に対し米兵殺害に報奨金を出しているという米紙ニューヨーク・タイムズの報道を巡り、トランプ大統領が報告を受けていないと主張していることについて、バイデン氏は「トランプ大統領が認識していなかったことが事実であるなら、職務怠慢だ。また、報告を受け何も対応していなければ、職務怠慢でしかない」と批判。米国民は「彼が米大統領に不適格と結論付けるべきだ」と述べた。
さらに、共和・民主両党の議員は「事実を要求すべき」と呼び掛けた。
新型コロナ流行への対応については、「トランプ大統領は状況を十分に認識していないようだ」とし、「ツイートや夜中のわめき散らしによって全てを台無しにされるために、国民は過去4カ月にわたり多大な犠牲を払ってきたわけではない」と述べた。
バイデン氏は自身が大統領の就任すれば、新型コロナ検査の拡充を求め、感染者の追跡を徹底するために少なくとも10万人を臨時雇用する方針を示した。
また、注目されている副大統領候補については、8月初旬に発表する見通しと述べた。