[ソウル 1日 ロイター] - 韓国疾病予防管理局(KCDC)は、米製薬ギリアド・サイエンシズ (O:GILD)が寄付した新型コロナウイルス感染症治療薬「レムデシビル」の提供を開始したと発表した。8月に供給を拡大するため、同薬の購入に向けた協議を始める計画という。
KCDCは声明で「レムデシビル投与の対象は、肺炎を伴う重症で、酸素療法が必要な患者に限定される」と説明した。
ギリアドが何回分のレムデシビルを寄付したかには、言及しなかった。
ギリアドは6月29日、レムデシビルの米国や他の先進国向けの価格を1バイアル当たり390ドルに設定したと発表した。患者1人当たりの1コース分の治療(5日間/6バイアル)では2340ドルとなる。
韓国では30日時点で、新型コロナ感染者は累計1万2850人、死者は282人となっている。