[東京 31日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇。前日は過去最悪の落ち込みとなった米国の第2・四半期国内総生産(GDP)統計を受けて3週間ぶりの安値を付けたが、下げの一部を取り戻した。
0204GMT(日本時間午前11時04分)時点で、北海ブレント先物 (LCOc1)は0.40ドル(0.9%)高の1バレル=43.34ドル。
米WTI (CLc1)は0.35ドル(0.9%)高の40.27ドル。前日は3.3%急落していた。
北海ブレントは月間で4カ月連続の上昇となる水準にあり、WTIは3カ月連続の上昇になるとみられる。
ただ、世界各地が新型コロナウイルスの第2波に見舞われるなか、原油需要の下振れリスクがより強く意識されている。
RBCキャピタル・マーケッツはリポートで「ここ数週間の原油価格は底堅く、レンジ取引だったが、世界の需要停滞とOPECプラスの増産は、市場が追加の供給量を吸収できるかどうかという問題を提起している」とした。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成するOPECプラスは8月からの協調減産規模の縮小で合意している。