[東京 22日 ロイター] - アジア時間の原油先物は3営業日続落。米原油在庫の予想外の増加や、インド、日本などでの新型コロナウイルス感染再拡大を受け、世界的な景気回復や燃料需要を巡る懸念が高まっている。
0157GMT(日本時間午前10時57分)時点で、北海ブレント先物は0.57ドル(0.9%)安の1バレル=64.75ドル。21日には1.25ドル下落していた。米WTI原油先物は0.58ドル(1.0%)安の1バレル=60.77ドル。前日は1.32ドル安だった。
ともに前日の下落率は2%を超え、4月13日以来の安値で引けていた。今週に入って以降では3%超下落している。
21日発表された米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計(4月16日まで)によると、米原油在庫は減少予想に反して、やや増加。20日発表の米石油協会(API)の統計と同様の内容となった。
フジトミのアナリストは、インドや日本での新型コロナ感染者急増を受け、アジアの燃料需要回復が遅れるとの懸念が高まっており、今週の原油価格は圧迫されてきたと指摘。EIAの統計で米原油在庫の増加が示され、市場の地合いはさらに悪化していると話した。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の関係者やロシア副首相によると、OPECプラスは来週、専門家会合を開催する見通しだが、政策が大幅に変更される可能性は低いという。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210422T025702+0000