[23日 ロイター] - 米クレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(アメックス) が23日発表した第1・四半期決算は、新型コロナウイルス感染拡大抑制策の影響でカード保有者の旅行と娯楽関連の消費が約半減したことから減収となった。
金利費用を除く総収入は12%減の約90億ドル。ただ、コロナ禍による損失のための引当金から10億ドル超を戻し入れたことで、純利益は22億ドルと、約6倍に増加した。
この効果を差し引いた1株当たり利益は1.74ドル。旅行以外の消費が回復したことで、リフィニティブがまとめた予想の1.61ドルを上回った。
キャンベル最高財務責任者(CFO)はロイターのインタビューに対し、渡航制限が続いていることで大企業の旅行需要の回復が遅れると予想。「第4・四半期までに、世界的な旅行・娯楽消費は2019年水準の70%近辺まで回復するとみられているが、世界的な大企業の需要回復はこれより緩慢になる」と述べた。
ただ、全般的な消費は年内、もしくは来年にもコロナ禍前の水準を回復するとし、楽観的な見方を示した。