[バンコク 25日 ロイター] - タイ当局は、国内の新型コロナウイルスの感染が急速に拡大していることを受け、渡航規制などの対策を強化する。25日の死者は過去最多を記録し、感染の第3波が発生している。
タイは昨年、コロナ感染を比較的うまく封じ込めたが、感染力の高い変異株の拡大で過去25日間に約2万4000人が感染、46人が死亡した。
25日の新規感染者は2438人。死者は11人と、前日に続き過去最多となった。
これまでの累計感染者は5万5460人、死者は140人。
政府の作業部会の報道官は、感染力の高い「B.1.617」と呼ばれる変異株の発生に伴い、インドから入国する外国人の渡航関連書類の発行を遅らせる方針を明らかにした。
保健省高官によると、感染状況が改善するまで全ての入国者に義務付けている隔離期間を10日から14日に延長する。
さらに、4月26日から5月9日まで、バンコク市内の公園やスポーツジム、映画館、デイケアセンターなどを閉鎖する。バンコクでは、公共の場でマスクを着用しなかった人に対して、最大2万バーツ(635ドル)の罰金を科す。