[ロンドン 25日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスは25日、英国における今年の国内総生産(GDP)伸び率は米国を上回るとの予想を示した。新型コロナウイルスワクチン接種の迅速な進展で、昨年の落ち込みから一転するとみられている。
ゴールドマンは顧客向けノートで、今年の英GDP伸び率は「驚愕の7.8%となり、米国の予想伸び率を上回る」と見込んだ。
同社は今回、米国の今年の成長率予想を明らかにしなかったが、2月時点では6.8%成長を見込んでいた。
4月13日に公表されたロイターのアナリスト調査における今年の英GDP伸び率予想は5.0%。国際通貨基金(IMF)の予想は5.3%だった。
その後、英人口の過半数がコロナワクチンの1回目の接種を完了する中、景気回復は加速の兆候を示している。
ゴールドマンは、「英経済は、コロナ危機から急激に回復している」と指摘。4月の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は予想以上に上昇し、サービス部門の景気拡大が一段と進んだとの見方を示した。
また、3月の英小売売上高が予想を大きく上回る前月比5.4%増だった点も注目されるとした。