[東京 26日 ロイター] - 加藤勝信官房長官は26日午前の定例会見で、インドで発見された新型コロナウイルスの二重変異株について、国内で計21件確認されたと発表した。うち20件は空港検疫で発見されたという。
二重変異株にはワクチンの効果が出にくいととの報道もあるが、官房長官は「具合的な見解が示されているとは承知しておらず、情報収集に努める」と述べた。
<補選全敗、ひとつひとつの声に真摯に応える>
25日に投開票が行われた衆参の補欠選挙や再選挙で自民党が議席を取れなかったことについては、「国民の皆さんの審判を謙虚に受け止め、分析の結果を踏まえて政府として真摯(しんし)に対応したい。ワクチン接種など目の前の課題である新型コロナ対策に全力を尽くしたい」と述べた。「今日の新聞にも色々な分析が出ており、そのような声ひとつひとつに真摯に応えていきたい」とした。
東京と大阪に大規模なワクチン接種会場を設置し、自衛官も活用するとの報道については「迅速なワクチンの接種に向けてあらゆる方策について検討を行っている。ワクチン接種会場の設置や自衛隊の活用についての報道は承知している。現在関係者間で調整している」と語った。
<環境相の「おぼろげ」発言、承知していない>
新たな温室効果ガス削減目標の根拠について、小泉進次郎環境相がテレビの取材に「おぼろげながら46という数字が浮かんできた」と発言したことに関する質問には「その言葉を聞いておらず、どのような形で小泉環境相が発言したか、詳細は承知していない」と述べた。目標は経産省と環境省の積み上げの議論で決まったと説明した。
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