[ベルリン 25日 ロイター] - ドイツが新型コロナウイルス感染の第3波封じ込めに苦戦するなか、ショルツ財務相は独紙に対し、5月末までの規制解除は見通せないと述べた。
独では英国で発見された変異株が猛威を振るっているほか、ワクチン接種の開始も比較的遅かった。
ショルツ財務相は独日曜紙「ビルト・アム・ゾンターク」に対し、「通常の生活に戻るためのタイムテーブルが必要だ。しかしそれは、数日後に取り消すことのないようなものでなくてはならない」と述べた。
その上で、連邦政府は夏に向けて「明確かつ勇気ある平常化の手順」を5月末までに策定すべきとの考えを示し、そうすれば飲食店や劇場・スポーツ施設などの営業再開や、市民の休暇の計画が見通せるようになるとした。
メルケル首相は24日、国民に対し、特に感染率の高い地域に週末の厳しい外出規制を要請。にもかかわらず、ロベルト・コッホ研究所(RKI)が25日に発表したところによると、独の10万人あたりの7日間の平均患者数は、週末に166人に増加している。