[ブリュッセル 8日 ロイター] - 欧州連合(EU)とインドは8日のバーチャル首脳会議で、自由貿易協定(FTA)交渉を再開するとともに、気候変動対応などでもより緊密に協力していくことに合意した。
EUとインドは共同声明で、FTA交渉成功のために市場アクセス問題の解決が必要だと指摘。また並行して投資保護協定などの話し合いも進めることを確認した。
共同声明には「世界で最も人口の多い2つの地域として、われわれは多極的世界における安全保障と繁栄、持続可能な発展を確保するという共通の利益を有する」と記された。
EUとインドのFTA交渉は2013年、貿易障壁の削減や特許保護、データ管理、専門職に従事するインド人の欧州での労働などの分野で対立したため、凍結されていた。ただ中国の脅威が増す中で、EUもこれに対抗するため、インドへの接近を強めている。