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米疾病対策センター、コロナワクチン接種後の心筋炎を調査

発行済 2021-05-23 19:22
更新済 2021-05-23 19:27
© Reuters. 米疾病対策センター(CDC)の諮問委員会は、新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた若者の間で、まれに心筋炎を発症するケースが出ているとし、さらに調査が必要だとの認識を示

[22日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)の諮問委員会は、新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた若者の間で、まれに心筋炎を発症するケースが出ているとし、さらに調査が必要だとの認識を示した。

特に思春期・若年成人の男性が発症するケースがみられるという。

心筋炎は、心臓の筋肉組織に炎症が起きる疾患。同委員会によると、合併症を引き起こさずに治るケースが多く、さまざまなウイルスが原因になり得る。

同委員会は17日付の声明で、心筋炎の事例が通常よりも増えているわけではないが、「潜在的な有害事象」として医療機関に伝える必要があるとしている。発症者の数は明らかにしていない。

ジョンズ・ホプキンス健康安全保障センターのアメシュ・アダルジャ博士は、ワクチンが心筋炎を引き押すことは知られており、新型コロナワクチンと因果関係があるのかの観察が重要だとした上で「因果関係が証明された場合でも、こうした非常にまれなリスクを明らかに上回るメリットが、ワクチンにはあるだろう」と述べた。

CDCによると、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンを接種しておおむね4日以内に発症している。

米国で緊急利用が認められているmRNAワクチンは、モデルナが開発したワクチンと、ファイザーとビオンテックが共同開発したワクチンの2種類。

イスラエル保健省は4月、ファイザーのワクチンを接種後にまれに心筋炎を発症する事例があるとして調査を進めていることを明らかにしたが、まだ結論は出ていない。

ファイザーはその際、通常よりも心筋炎が増えているわけではなく、因果関係は証明されていないとの見解を示していた。

ファイザーとモデルナのコメントは得られていない。

CDCのワレンスキー所長は4月、新型コロナウイルスワクチンと心筋炎との関連性は認められないと発言している。

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