[シドニー 8日 ロイター] - 豪最大都市シドニーのロックダウン(都市封鎖)解除を来週に控え、オーストラリア医師会(AMA)は、新型コロナウイルス感染予防のための行動制限を急いで緩和すれば医療が圧迫され、命を危険にさらす可能性があると警鐘を鳴らした。
ニューサウスウェールズ(NSW)州でワクチン接種を完了した人の割合が成人の70%に達したのを受けて、100日以上続いた州都シドニーのロックダウンは11日に解除される。
こうした中で医師会は、拙速な経済再開に踏み切れば救える命も救えない事態となり、ロックダウンに逆戻りしかねないと警告。
プレジデントのオマル・ホルシード氏は7日夜発表した声明で「この重要な時期にNSWは無謀な措置に出るべきではない」と訴えた。
NSW州で8日報告されたコロナ新規感染者は646人。前日の587人を上回り、8日ぶりに増加に転じた。新たに11人が死亡した。