[ブラジリア 13日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の米州事務局である汎米保健機構(PAHO)は13日、新型コロナウイルスの新規感染者数は北米では全体的に減少しているが、米中西部、アラスカ、カナダのノースウエスト準州では依然として感染率が高く、全国平均の10倍に達していると発表した。
南米でも感染者数は減少しているが、ベネズエラのカラカス地域やチリの最南端地域の一部では増加。カリブ諸国ではバルバドスでパンデミック(世界的大流行)発生以来、感染者数と死者数が最も多くなっており、先月は感染者数が5倍に膨らんだという。
また、年末までに全ての国がWHOの目標である人口40%のワクチン接種率を達成できるよう、米州での協調行動を呼び掛けた。
PAHOによると米州でワクチン接種率が人口の50%に達しているのは9カ国のみ。ジャマイカ、セントルシア、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、ハイチ、グアテマラ、ニカラグアの6カ国は接種率が20%未満となっている。