[プレトリア 3日 ロイター] - 南アフリカの地方選挙で、与党・アフリカ民族会議(ANC)の得票率が50%を割り込み、1994年の政権獲得以来、最低の水準に落ち込んでいる。
ANCの得票率は、開票率80%以上の時点で46%と、2016年の54%から低下。党関係者は、公共サービスの質の悪さや汚職が支持率低下の原因だと認めている。
投票率は47%と過去最低を更新。2016年の58%を下回った。新型コロナウイルスの流行がどこまで影響したかは不明だが、ANC関係者は、有権者が政府に嫌気がさしている証拠だと指摘。
ANC幹部は会見で「今回の結果と投票率は、襟を正せという、われわれに対するメッセージだ」と述べた。
得票率2位は民主同盟(DA)で22%、3位はマルクス主義の経済的解放の闘士で10%。ANCの得票率を大きく下回っている。