[北京 5日 ロイター] - 中国中部の複数の都市が、新型コロナウイルスの感染者が散発的に出たことを受け移動制限措置を講じた。北京冬季五輪と春節(旧正月)休暇を控えた国家戦略に沿ったもの。
河南省禹州市は110万人の住民に対し、2日から町外に出ることを禁じているが、同市および省全体の感染者はわずかな数にとどまっている。同省では4日の国内感染者が4人、無症状の国内感染者が18人と報告された。
4日遅くの政府発表文によると、禹州市の家庭は2日ごとに1人のみが指定された場所で生活必需品を購入できる。リスクの高い地域では在宅と配達の利用が呼び掛けられている。
国営テレビが4日遅くに伝えたところによると、河南省の省都である鄭州市では、リスクのある地域の住民は新型コロナ管理当局の承認なしに町外へ移動することを禁じられた。他の地域の住民は、必要不可欠な場合を除いて鄭州から外に出ることを控えるよう求められた。
河南省の洛陽市と周口市が管轄する2つの県もいくつかの地域を封鎖した。
2週間前からロックダウン(都市封鎖)されている中国北西部の1300万人都市、西安では新規感染者が大幅に減少しており、厳しい抑制策が功を奏しているようだ。
西安では、当局が発表した4日の有症状の国内感染者数は35人で、前日の95人、12月25日から31日までの期間中の1日当たり150人以上から大幅に減少した。