[バンコク 5日 ロイター] - タイ政府は、新型コロナウイルス感染の波を抑制するため、大規模集会の制限や飲食店の酒類提供禁止などの措置を検討している。保健当局者が5日、明らかにした。
政府統計によると、5日に確認された新規感染者は3899人で、昨年末にかけての平均だった1日2600人を上回った。さらに、オミクロン型変異株の割合は先月の休暇以来3倍に上昇している。
政府のコロナ対策チームの広報担当は、マスク着用や定期検査などの措置が順守されなければ、新規感染が今後2週間で数万人に達する恐れがあると警告。政府は7日に新たな規制について決定するとともに、ワクチン接種済みの渡航者について隔離免除で入国を認める制度を見直すと述べた。
国民の間では、生活への規制を懸念する声や、感染増加による医療逼迫で治療を受けられない人が続出した昨年の二の舞を恐れる声が聞かれる。
同国でワクチンを2階接種した人の割合は人口の約64.1%だが、3回目の追加接種(ブースター接種)を受けた人は9.7%にとどまっている。