[10日 ロイター] - 男子テニスのラファエル・ナダル(35、スペイン)は、ノバク・ジョコビッチ(34、セルビア)の新型コロナウイルスのワクチン接種を巡る騒動を「サーカス」と呼び、全豪オープン(17日開幕)に出場してほしくないとジョークを交えて話した。
ジョコビッチは先週、全豪オープンに向けてオーストラリアに到着したが、国の新型コロナウイルスワクチン接種の要件を満たしていないとして入国できず。ビザ(査証)は無効となり、その後は収容施設で過ごしていた。
しかしオーストラリアの裁判所は10日、この決定を無効と判断。これにより、単独最多となる通算21回目の四大大会優勝のかかる全豪オープンに出場できる見通しとなった。
ナダルは10日、スペインのラジオ局オンダセロに対し、「私がジョコビッチの考えに賛同するかどうかとは別に、ジョコビッチは全豪オープンに出場できるという判断が下された。このような形で解決するのであれば最もフェアな判断だと思う」とコメント。さらに「個人的には、彼には出場してほしくない」と述べ、インタビュアーと笑い合った。
また、「世界のトップ選手が出場した方がいい」とした上で、「われわれが過去20カ月にわたりさらされているパンデミック(世界的大流行)と災害を止めるにはワクチンが必要だと、世界中の主要機関が言っている」と、ワクチン接種を支持する考えを明かした。