[プラハ 10日 ロイター] - 女子テニスのレナタ・ボラコバ(38、チェコ)は入国ビザが取り消され、メルボルンから強制送還となったことには不満が残っているが、男子の世界ランク1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の全豪オープン(17日開幕)出場を願っていると述べた。
ダブルスのスペシャリストであるボラコバはジョコビッチ同様、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けていなかったものの、先月の検査で陽性だったため医学的な理由から免除され、当初は全豪オープンへの出場が認められていた。
すでにメルボルンで大会に出場していたが、ジョコビッチのビザが取り消された後、当局がボラコバの免除についても再検討を行った。ジョコビッチは政府の収容施設で5日間過ごし、10日に裁判所がビザ取り消しは無効と判断して解放された。
ボラコバは6日にジョコビッチと同じホテルに隔離され、8日にオーストラリアを出国。ロイターのインタビューに、ジョコビッチについては「彼が(全豪オープンで)プレーできることを願っている」と話した。
また、入国審査では問題なかったとし、ジョコビッチの騒動がなければ自身も全豪オープンに出場できたはずと発言。「私は現地入りしてすでに1週間が経っていたが、彼が到着した後、状況が変わった」としながらも、「彼のことは怒っていない」と説明した。
また、「今回のようなことが起きてしまい、とても悲しい」とコメント。「21世紀にこの国でこんなことが起きるなんて想像もできなかった」と心境を明かした。