[11日 ロイター] - ロイターの集計によると、米国で10日に報告された新型コロナウイルスの新規感染者は135万人で、過去最多を更新した。オミクロン変異株の感染拡大に歯止めが掛からない中、世界最多も記録した。
これまでの過去最多は1月3日の103万人だった。週末に多くの州が感染者数を報告しておらず、毎週月曜日には新規感染者が多数報告されている。
新規感染者の7日平均は2週間で3倍に増え、1日当たり70万人超となっている。
コロナ感染による入院者数も13万6604人を超え、過去最多を更新。昨年1月に記録した13万2051人を上回った。
オミクロン株は重症化しにくいとの報告もあるが、保健当局者は、感染者急増で医療システムに負荷がかかる可能性を警告している。実際、患者増加と人手不足に対応しきれず、手術を一部停止する病院も出ているという。
教職員やバス運転手の欠勤が増えるなど、感染者急増は学校にも影響。シカゴでは感染増への対応で当局と教員側が合意できず、4日連続で授業が取りやめとなった。
ツイッターへの投稿によると、ニューヨーク市は多数の職員が病欠となったことから地下鉄3路線を運休した。一部企業はこれまで、従業員のオフィス復帰を計画していたが、それも頓挫している。
1日当たりの死者は平均1700人と、最近の平均である約1400人から増加した。ただ、今冬の初めに見られた範囲内にとどまっている。