[10日 ロイター] - 米製薬大手メルクの幹部は10日、自社が開発した新型コロナウイルス感染症の飲み薬「モルヌピラビル」について、作用の仕組みを踏まえるとオミクロン株や他の変異株にも効果を示す可能性があるとの見方を示した。
メルク・リサーチ・ラボラトリーズのプレジデント、ディーン・リ氏はJPモルガン主催のイベントで「オミクロン株に効果を示すと強く確信している。分子内のメカニズムはオミクロン株に作用するもので、今後出てくるあらゆる変異株にも有効だと推測する」と述べた。
オミクロン株に対するモルヌピラビルの有効性に関するデータはまだ公表されていないが、メルクが昨年11月時点で最新情報として公表したデータでは、入院や死亡を30%減少させる効果が示された。
この薬は米食品医薬品局(FDA)が12月に承認し、日本や英国、インドなどでも承認されている。