[コペンハーゲン 12日 ロイター] - デンマーク保健省は12日、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の流行で感染者が過去最多に達している状況を踏まえ、最も脆弱とみなされる人を対象に今週終盤から4回目のワクチン接種を開始すると発表した。
高齢者や高齢者施設の居住者を対象とした4回目接種についても検討されているという。
デンマークでは感染者は急増しているものの、入院率や死亡率は安定していることから、議会では週末にも制限措置を緩和する方針で合意。これまで閉鎖されていた劇場や映画館、美術館などが再開される見通し。
欧州連合(EU)加盟国ではハンガリーも4回目接種の実施を検討。世界ではイスラエルやチリなどが4回目接種を開始している。
EUの医薬品規制当局、欧州医薬品庁(EMA)は11日、新型コロナワクチンの追加接種(ブースター接種)を巡り、現時点で4回目接種を支持するデータはないとし、その必要性に疑念を示した。