[ロンドン 16日 ロイター] - 英与党・保守党のオリバー・ダウデン幹事長は、ジョンソン首相に対する辞任要求を拒否しつつ、新型コロナウイルスのロックダウン(都市封鎖)中に複数のスタッフが首相官邸でパーティーを開いた政権の文化に対処する必要があると述べた。
首相は2020年5月に官邸で開かれたパーティーに参加したことを認め、「心から謝罪する」と表明。スタッフはパーティーに酒を持ち寄り参加するよう呼び掛けられていた。当時は厳しい規則によって国民は他者との交流をほぼ全て禁止されていた。
ダウデン幹事長は16日、スカイニュースに対し、「われわれは事実を明らかにする必要があり、首相は効果的に官邸の文化に対処する必要がある」と述べた。
このスキャンダルにより、ジョンソン首相は与党内からも辞任を求められており、保守党は世論調査で野党の労働党に大きく後れを取っている。
ダウデン幹事長がBBCに語ったところによると、上級公務員のスー・グレイ氏による調査は、当時のルールに照らし合わせて事実関係を説明するもので、懲戒処分についての助言は行わないという。同氏の報告書は全文公表される見通しだ。