[ロンドン 17日 ロイター] - ジョンソン英首相の側近だったドミニク・カミングス元上級顧問は17日、新型コロナウイルスのロックダウン(都市封鎖)下に首相官邸で開かれたパーティーについてジョンソン氏が事前に知っていたと明かし、首相が議会で偽証したとの見方を示した。
英メディアは、コロナ規制で人々が集まりを制限されていた2020年5月から21年4月にかけて、首相官邸や他の政府機関などで少なくとも11回の集まりがあったと報じており、現在内部調査が行われている。
ジョンソン氏は先週、20年5月20日に首相官邸の庭で開かれた酒を持ち寄るパーティーに参加したことを認め、議会で謝罪したが、仕事のイベントだと思っていたと釈明した。
20年11月に辞任したカミングス氏はツイッターへの投稿で、ジョンソン氏がパーティー開催に事前に同意したと指摘。「私だけでなく、当時この件について話し合った他の人々も宣誓した上でそう証言するだろう」と述べた。
英放送局ITVは先週、首相の個人秘書官であるマーティン・レイノルズ氏が同イベントの招待メールを100人以上のスタッフに送り、酒を持ち寄るよう呼び掛けたと報じた。
カミングス氏によると、少なくとも2人がレイノルズ氏に招待を取り消すよう求めた後、レイノルズ氏がジョンソン首相に確認したところ、首相は予定通り実施することに同意したという。
ジョンソン氏の報道官はこれに先立ち17日、「首相が(パーティーについて)事前に知らされていた、もしくは警告されていたというのは事実ではない」と述べている。