[ベルリン 18日 ロイター] - ドイツのリントナー新財務相は他の閣僚に対し、支出が増えた場合には他の部署での予算削減で対応するよう求めている。2022年の政府予算案に詳しい2人の関係筋が18日に明らかにした。
新型コロナウイルス流行による市民や企業への影響を緩和するため、過去2年間にわたって記録的な純新規借り入れと前例のない国家支出を行ったドイツ財政政策の転換となる。
リントナー氏は財政に慎重な自由民主党(FDP)の党首。同氏とFDPは現在、2023年以降の連邦予算を一時停止中の債務制限に合わせるよう取り組んでいる。これは連邦政府の借り入れを経済生産高全体のごく一部にまで減らし、公共支出の増加分を他の場所での新たな収入や予算削減で賄うことを意味する。
関係筋によると、リントナー財務相とヴェルナー・ガッツァー財務次官は今年について、憲法に定められている債務上限ルールを3回目となる今回を最後に適用免除し、1000億ユーロまでの純新規借り入れを認める方針だ。
もし各省が追加資金を必要とするならば、それに見合った節約を他部署でしなければならないという。
関係筋は「追加の支出は、適切な対応措置によって賄われなければならない。例えば、それぞれの部署で資金を再配分したり、補助金を削減するなどして収入を増やしたりすることだ」と語った。