[ミラノ 18日 ロイター] - イタリアの高級ブランド、プラダは18日、売上高が2021年に大きく回復し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準を上回ったと明らかにした。高級ハンドバッグ・衣料品への累積需要に押し上げられた。
為替変動の影響を除く21年の売上高は前年比41%増の33億6400万ユーロ(38億3000万ドル)。パンデミック前の19年比では8%増加した。
高級品セクターは主に欧州で生産しており、他の一部セクターが直面しているようなサプライチェーン(供給網)問題の影響も受けていない。
プラダは昨年11月、売上高の中期目標を45億ユーロに設定した。
UBSによると、21年の売上高はアナリスト予想の32億8000万ユーロを上回った。
3月以前の通期決算発表は予定されていなかったことから、今回の発表は予定外だった。
プラダによると、電子商取引を含む小売ネットワークの伸びが20年比27%、19年比21%と大きかったことが寄与し、特に下期に売上高が急増した。
コア利益も、小売ネットワークの伸びや定価販売のポリシーを背景に「大幅増」となり、21年末に「財務上の健全な黒字」を確保したという。