(新会長名の表記を修正して再送しました)
[シンガポール 17日 ロイター] - スイスの金融大手クレディ・スイスは17日、アントニオ・オルタオソリオ会長が辞任したと発表した。同氏は新型コロナウイルス対策の隔離規則違反を巡り、取締役会から調査を受けていた。取締役員のアクセル・レーマン氏が即日後任に就任する。
オルタオソリオ氏は、米アルケゴス・キャピタル・マネジメントや英グリーンシル・キャピタルとの取引を受けて損なわれた企業文化を改革するため、同行会長に就任したが、わずか1年足らずでの退任となった。
同行が出した声明の中で「私の個人的な行動の数々が当行に困難な状況をもたらし、代表としての私の能力を損ねる結果となったことを遺憾に思う」とし、「この重要な時期に辞任することが、同行と利害関係者の利益になると確信している」と述べた。
ロイターは昨年12月下旬、クレディ・スイスの予備調査で、オルタオソリオ氏が2度目となるコロナ規則違反を犯したことが判明したと報じていた。関係筋によると、英国を訪問していた7月に同国の規則で隔離が義務付けられていたにもかかわらず、テニスのウィンブルドン選手権決勝の観戦に出向いたという。
*17日に配信した記事で、新会長名の表記を修正して再送しました。