[チューリヒ 19日 ロイター] - 「カルティエ」などを傘下に持つスイスの高級ブランド大手リシュモンが19日発表した第3・四半期(10─12月)の売上高は為替変動の影響を除くベースで32%増の56億5800万ユーロ(64億1000万ドル)となった。
新型コロナウイルス後の景気回復を背景に米州と欧州で宝飾品、時計の販売が好調だった。
新型コロナ流行前の2019年10─12月の売上高を38%上回った。
予想を上回る売上高を受けて、19日朝方の同社株は5.7%値上がりしている。
高級品の需要は、新型コロナ流行を受けた最悪期から力強く回復しており、イタリアのプラダや英バーバリーも今週、好調な業績を発表した。
宝飾品ブランドの「カルティエ」「ブチェラッティ」「ヴァンクリーフ&アーペル」の売上高は38%増。「IWC」「ヴァシュロン・コンスタンタン」など高級時計ブランドの売上高は前年比25%増。
地域別では米州が55%増収でトップ。次が欧州の42%増収だった。中国はすでに前年に新型コロナ流行の最悪期を脱しており、7%の増収にとどまった。