[台北 14日 ロイター] - 台湾の電子製品受託生産大手、鴻海(ホンハイ)精密工業は14日、深センで操業を停止したことを明らかにした。地元政府の新型コロナウイルス感染防止対策に従う。
12日の深セン市の新規感染者は60人で2020年初め以降で最多となった。地元政府は感染防止対策を強化している。
同社は生産の混乱を最小限に抑えるため、バックアップ施設を稼働すると表明。従業員全員のPCR検査を実施する方針を示した。地元政府の許可が下りれば、操業を再開する。
台湾企業では、プリント基板の欣興電子(ユニマイクロン)と旭軟電子科技(サンフレックス)も深センでの操業停止を発表している。ホンハイとユニマイクロンは米アップルのサプライヤーで、ユニマイクロンは米インテルにも製品を供給している。サンフレックスは20日まで操業を停止すると明らかにした。
アップルとインテルにコメントを求めたが、今のところ回答はない。
ホンハイについて2人の関係筋は、子会社も含めて今週の前半は深センの操業が停止する見通しだと明らかにした。
このうち1人によると、政府は、北京冬季五輪で用いられたような外部との接触を遮断した「バブル」で従業員が作業できる環境が整えられる企業には、操業を認めている。