[上海 15日 ロイター] - 中国の自動車大手BYD(比亜迪)やKFCやピザハットを運営するヤム・チャイナは、新型コロナウイルスの流行で事業がすでに打撃を受けていると表明した。今後、感染者がさらに増え、混乱が拡大するとみられている。
中国国家衛生健康委員会の15日の発表によると、14日に確認された中国本土の症状のある新型コロナ新規国内感染者は3507人で、前日の1337人から急増し、過去2年で最多となった。
ヤム・チャイナは14日遅く、定例の決算会見で、新型コロナの流行により事業が大きな影響を受けていると表明。3月最初の2週間の既存店売上高が前年比で20%減少したことを明らかにした。
深センに本社があるBYDは、深セン市内の生産拠点に影響が出ていると説明。深センでは大半の企業が在宅勤務を求められている。
同社は「政府の要請に従い、積極的に対応策を調整し、伝染病の予防管理を実行している」と述べた。
フラッシュメモリーの生産を手掛ける深セン市朗科科技も深センの施設が業務停止となり、一部の出荷に遅れが出ていると表明。
米アップルのサプライヤーである藍思科技も東莞市の子会社が生産を停止したと述べた。