[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米国時間の原油先物は6%超下落し、約3週間ぶり安値を付けた。ロシアがイラン核合意再建に協力的な姿勢を示唆したほか、中国の新型コロナウイルス感染拡大で需要が落ち込むとの懸念が出ている。
北海ブレント先物の清算値は6.99ドル(6.5%)安の1バレル=99.91ドル。米WTI先物は6.57ドル(6.4%)安の96.44ドル。いずれも清算値が100ドルを割り込むのは2月終盤以来。
ブレントは取引時間中に一時97.44ドル、WTIは93.53ドルまで下落し、ともに2月25日以来の安値を付けた。
ウクライナ政府高官は15日、ロシアとの停戦交渉は極めて困難としつつも、「確実に妥協の余地がある」とし、交渉は16日も継続すると明らかにした。
また、ロシアのラブロフ外相は、イラン核合意関係国としての取り組みをロシアが実行できる保証を書面で受け取ったと述べた。核合意修復協議の前進に協力的な姿勢を示したとの見方が出ている。
中国では新型コロナ新規感染者が急増しており、ロックダウン(都市封鎖)の影響で消費が鈍る可能性がある。