[ウェリントン 23日 ロイター] - ニュージーランド政府は23日、教員や警察官など多数の職種について、4月4日から新型コロナウイルスワクチン接種義務を撤廃すると発表した。現在の感染の波がピークに近づいているためとした。
アーダーン首相は記者会見で、4月4日以降は、高齢者介護や医療、水際関連の業務に従事する人のみがワクチン接種義務の対象となると述べた。また、レストランやコーヒーショップ、その他の公共施設来場の際のワクチンパス提示義務も、撤廃されるとした。
首相は「対応手段が増え、世界的にも高水準のワクチン接種率を実現したことから、われわれは安全に前進を続けることができる」と述べた。
ニュージーランドのコロナ対応は海外から称賛され、入院者数も死者数も低水準に抑制された。しかし、長引く国内規制に対する世論の不満が今月頂点に達し、ウェリントンの議会周辺で抗議デモが行われるなどした。