[上海 24日 ロイター] - 中国上海市の新型コロナウイルス新規感染者は依然として1000人近くに達しており、当局は無症状感染者の特定と隔離を急いでいるが、専門家は流行が収束しつつあるとの見方を示している。
上海市の共産党指導部は23日の会合で、新規感染を可能な限り早期にゼロにするため、検査やバブル方式の導入を進める必要があると強調。同市は大規模検査のため、24日から25日にかけて金融街の陸家嘴など封鎖地区を増やす方針を示した。
上海で新型コロナ治療を担当する専門家は24日、感染防止対策と通常の経済活動維持の間で難しい舵取りを迫られているとした上で、無症状感染者は当初、指数関数的に増えていたが、大規模検査の結果、感染が事実上封じ込められつつあるとの見方を示した。
中国国家衛生健康委員会によると、上海で23日に確認された症状のある新規市中感染者は4人、無症状感染者は979人だった。
中国本土で確認された症状のある新規感染者は2054人。前日の2667人から減少した。市中感染は2010人で、前日の2591人から減少。大半は東北部の吉林省で確認された。
無症状感染者は2829人。前日は2469人だった。