[30日 ロイター] - ロイターの集計によると、アジアでの新型コロナウイルス感染者が30日、1億人を突破した。オミクロン株の一種で感染力が強いとされる「BA.2」を中心に感染が再び拡大している。
アジアでは2日当たり100万人超のペースで新規感染者が報告されている。アジアは世界の人口の半分以上を占めるが、新型コロナ感染者は世界全体の21%となっている。
BA.2による感染が過去数週間、韓国や中国、ベトナムなどで増え、現在は感染の86%近くを占める。
1日当たりの新規感染者は韓国が世界で最も多く、世界中で報告される新規感染者の25%を占める。同国では1日当たりの死者が300人を超えている。
中国では今年確認された感染者が4万5000人余りと2021年全体の数を既に上回った。
感染者の数はインドが累計4300万人と最も多いが、直近の11日間は1日当たり2000人を下回っている。
アジアで新型コロナ関連の死者が3月に100万人を超え、直近では102万7586人となっている。
南オーストラリア大学の生物統計学を研究するエイドリアン・エスターマン氏は「ロックダウン(都市封鎖)はオミクロン株に対して有効でない」と述べ「(感染の)大きな波が来る」との見方を示した。