[上海 6日 ロイター] - 中国運輸省の推計によると、3─5日の清明節連休期間中の国内旅行客数は5378万人だった。新型コロナウイルスの感染再拡大を背景に、前年同期よりも63%減少し、20年の水準も約10%下回った。経済日報が5日に報じた。
中国各地では、感染リスクを低減するために交通量を制限したり、旅行者にウイルス検査を義務付けるなどの動きが広がっている。
航空便の利用者が特に落ち込み、連休中の便数は56万2000便と、前年比87%減少した。道路交通量は前年比53%減少、20年の水準も小幅下回った。
野村証券は5日のリポートで、国内23都市で導入されている全面的もしくは部分的なロックダウン(都市封鎖)の影響を受けている人の数は約1億9300万人と推計。23都市が国内人口全体に占める割合は13.6%、国内総生産(GDP)に占める割合は22%と指摘。
またユーラシアグループのアナリストは、コロナ規制がサービス業や中小企業に最も打撃になるとの見方を示した。